レジリエンスとは?意味や定義、鍛えるためのポイントを解説

仕事で逆境にぶち当たった時、素早く立ち直り乗り越えることができる能力をレジリエンスといいます。逆境に遭った時の「辛い」「苦しい」という感情から逃げるのではなく、立ち向かえるのがレジリエンスです。レジリエンスの意味、定義、そしてどうすればレジリエンスを鍛えられるかについて解説します。

レジリエンスとは?

レジリエンスは反発力や回復力を意味し、元々物理学の用語でした。柔らかいボールを握るとつぶれますが、手を開くと元に戻っていきますよね。「ボールを握ってつぶれた」状態を人間の心理でも使うようになり、ビジネスでもレジリエンスという用語が広まっていきました。

レジリエンスの意味や定義

レジリエンスとは、逆境にぶち当たった時、素早く立ち直り乗り越えることができる能力のこと。アメリカ心理学会によれば、レジリエンスは「逆境、トラウマ、悲惨な状況、脅威、ストレスなどの重大な原因に直面したとき、うまく適応していく過程」と定義されます。ビジネスで使うレジリエンスは、仕事の中でぶち当たる逆境から素早く立ち直れる能力として使います。

ビジネスでレジリエンスが求められる理由

ビジネスでは、なぜレジリエンスが求められるのでしょうか?以下の2つのポイントで説明します。

  • 変化に対応するため
  • ストレスに強くなるため

変化に対応するため

企業を取り巻く環境は変化していますが、急激な変化に見舞われることもあります。例えば、2020年初頭から感染が拡大した新型コロナウイルス。ウィズコロナという言葉に象徴されるように、新型コロナウイルスとビジネスは共存しなくてはなりません。その上で、企業も社員も、新型コロナにどのように対応していけるかが問われてきています。もし対応しきれなければ、業績悪化の憂き目に遭ってしまうこともあるでしょう。

新型コロナに感染しないために企業ができることとして、テレワークを推進し、あるいは出張や対面の採用面接を極力減らしてWeb会議やWeb採用に切り替えるようなことが挙げられます。しかし、これまで対面で仕事をしてきた人がテレワークになると、孤独感にさいなまれ、上司からの協力が得られないと感じることもあるのではないでしょうか?Web採用も同じで、応募者が何を考えているか分からず採用に苦戦することがあります。

新型コロナのような急激な変化に見舞われ、働き方や仕事の進め方が変わった時、必要とされるのがレジリエンスなのです。急激な変化は、ビジネスパーソンにとっては逆境です。逆境に立ち向かえるレジリエンスを備えれば、急激な変化の中でも成果を挙げていくことができるのです。

ストレスに強くなるため

現代はVUCAの時代といわれ、変化が多く不確実な状況の中で人は仕事を進めなくてはなりません。VUCA時代では、ビジネスパーソンはストレスを感じずに仕事を進めることが難しくなります。変化が多く不確実な状況ですから、新しい仕事、難しい仕事、そして達成困難な問題が生じることも増えてくるでしょう。そのような時、人はどうしてもストレスを感じます。

ストレスを感じた時、ビジネスパーソンに求められるのは、ストレスに耐える力を持つこと。ストレスに強くなるため、ビジネスではレジリエンスが必要になってくるのです。

レジリエンスを高めるメリット

ビジネスで求められるレジリエンス。レジリエンスを高めることで、ビジネスではどのようなメリットがあるでしょうか。

人材が成長する

仕事で難しい仕事や問題に遭遇した時、レジリエンスによって乗り越えることができれば、人は成長します。毎日のルーティン作業をこなしていけば、日常の業務遂行力が備わっていることの証明にはなるでしょう。しかし、日常と違う難しい仕事や問題に対しては、業務遂行力だけでは対応しきれないのです。

難しい仕事をこなすには、相応の能力が必要です。完全に能力が備わっていない場合に、難しい仕事を任されたらストレスが溜まりますよね。例えば、「仕事をこなすために膨大な資料を読む必要がある」「高度なプレゼンテーションで相手を納得させなくてはならない」などと思って不安になるのです。しかし高いレジリエンスがあればストレスに耐えられますから、仮に能力が不足していても乗り越えることができます。

難しい仕事をこなすために、資料を読み込んで、求められるプレゼンテーション力を身に付けるようになっていきます。レジリエンスを高めれば逆境に耐え、仕事をこなすための能力を新たに身に付けられるので、人は成長していけるのです。

人間関係が改善する

仕事の中で感じるストレスには人間関係があります。働き方改革の一環で多様な人材が職場で働くようになっていますから、価値観の違いからストレスに感じることも少なくありません。レジリエンスを高めれば、価値観の違いをポジティブに捉え柔軟に対応することができるようになります。

人間関係がストレスになると、異なる価値観の相手を言葉や態度でやり込めようとしたり、逆に萎縮してしまったりするでしょう。しかしレジリエンスは、人間関係がストレスに感じたとしても相手を理解していこうとするため、人間関係を改善していけるのです。

エンゲージメントが向上する

人材が成長し、人間関係が改善していけるようになると、エンゲージメントを向上させることができます。エンゲージメントは組織と社員が一体となって相互に成長し合い絆を深め合うこと。どれだけ給料を上げたところで、社員自身が会社のために貢献したいと思わなくては、エンゲージメントは高まりません。

レジリエンスを高めることで、社員は難しい仕事や課題を乗り越えるようになり、価値観の違う同僚も理解しようとします。会社のために貢献したいという土壌ができるのです。そこで、会社が「社員の成長を願う育成制度」を儲けたり「組織開発」によって風通しの良い組織風土に改めたりすれば、エンゲージメントが向上します。レジリエンスに加えて会社が制度や組織開発などのサポートを加えることでエンゲージメント向上に繋がるのです。

レジリエンスを鍛えるには?

レジリエンスは黙っていても高まりません。最後に、人がレジリエンスを鍛えるための方法を解説しましょう。

思考の癖に気付く

人間には様々な思考の癖があります。これまでルート営業をしてきた営業担当者が新規開拓を始めた時、なかなか受注が取れないとしますよね。10社も訪問したのに受注が取れないと「自分は新規開拓ができないのでは…」という思考の癖に支配されることがあります。思考の癖に支配されているといつまでも新規開拓にチャレンジできなくなってしまうでしょう。

思考の癖にきちんと直面して、コントロールすることが肝要です。そして、「たかが10社に失注したくらいでくよくよしてはいけない」と、失注さえもポジティブに捉えて新規開拓に進んでいけるようになれば、思考の癖を脱することができます。思考の癖は事例でいう失注のようなストレスを感じた時に出てくるもの。思考の癖を自覚して、脱する訓練を行動パターンに変えていくことで、レジリエンスを鍛えるきっかけとすることができるのです。

自己効力感を高める

自己効力感(セルフエフィカシー)を高めることもレジリエンスを鍛えるきっかけとなります。自己効力感とは、特定の状況下で「自分はうまく行動できる」と考える力のことです。自己効力感が低いと「自分にはできない」と思ってしまいがち。自己効力感を高めることで、困難な問題に直面しても回避せずポジティブに行動を起こすことができるのです。

自己効力感が高ければ、困難な問題にぶち当たって失敗しても素早く立ち直れ、しかも再び挑戦することもできるようになります。すなわち、自己効力感を高めることはレジリエンスを鍛えることに繋がるのですね。

まとめ

新型コロナウイルスに象徴されるように、企業環境は大きな変化に見舞われることがあります。その時、企業の人材が困難に立ち向かって乗り越えることのできるレジリエンスが求められます。レジリエンスは鍛えることができます。自分の思考の癖に気付いて自覚し、自己効力感を高めることなどを通じて、レジリエンスを鍛えていきましょう。

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