採用における面接の目的や種類、メリットとデメリットを解説

面接には個人面接、集団面接、グループディスカッションなどの種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるので、採用担当者は応募者の人数や面接の目的、評価したい内容に合わせて、どの手法で面接を行うか選択することが重要です。またメリット・デメリットを理解した上で、適正かつ効率的に面接を進める必要があります。

面接試験の目的

採用試験での面接には、次のような目的があります。採用担当者は、これらを意識して面接を進めるようにしましょう。

  • 応募書類ではわからない、応募者の個性やコミュニケーション能力を知る
  • 募集する職種への適正を判断し、入社後のミスマッチを防ぐ
  • 自社への志望度を高める

多くの企業では面接の前に、履歴書やエントリーシートにより書類選考を行っています。面接では、書類ではわからない応募者の人柄やコミュニケーション能力などを知ることができます。その上で、自社が募集している業務に対して適応しているのかを判断しましょう。また、面接は自社の魅力をPRできる場でもあります。自社の魅力は、会社説明会などの機会でもアピールしてきたと思いますが、面接は応募者に直接魅力を伝える良いチャンスです。また、質問により応募者の不安や疑問を解消する機会にもなります。

面接の種類

面接には、「個人面接」「集団面接(グループ面接)」「グループディスカッション」などの種類があります。どのような手法の面接か紹介します。

個人面接

応募者一名に対して、面接官が一人または複数で面接を行います。そのため、ひとりの応募者に対してじっくりと時間をかけて面接を行うことができます。企業によっては1次面接の時から個人面接で行う場合もありますが、多くは2次面接以降で行われます。

集団面接(グループ面接)

複数の応募者に対して一斉に面接を行います。多くの場合、1次面接など選考の初期に行われます。応募者それぞれに違う質問をするケースもありますが、一般的には全ての応募者に同じ質問を投げかけ比較しながら評価します。

グループディスカッション

応募者を数人のグループに分けて、決められたテーマについてディスカッションさせてグループとしての結論を出させる手法です。グループディスカッションでは、応募者がグループ内で、どのようなポジションで発言するか、リーダーシップがあるか、論理的な思考ができるかなどを判断します。

面接手法別のメリットとデメリット

「個人面接」「集団面接(グループ面接)」「グループディスカッション」には、それぞれメリットとデメリットがあります。面接の目的に合わせて選ぶ、または組み合わせて実施することが大切です。

個人面接のメリットとデメリット

個人面接は、応募者一人に対して行われるため、じっくりと掘り下げて質問することができます。通常は、あらかじめ用意した質問に答えてもらう形で進めますが、応募者の関心の度合いや反応などによって、柔軟に質問内容を変えて進めることもできます。また、一人に対して行うため、面接の日時や場所を比較的自由に設定できるといったメリットもあります。デメリットとしては、一人一人の面接になるため、効率が悪いことが挙げられます。

集団面接(グループ面接)のメリットとデメリット

集団面接の最大のメリットは、短い時間で多くの応募者の話を聞くことができることです。また、応募者と応募者を相互比較することができるので、公平で客観的な評価になります。デメリットとしては、特定の応募者に対して踏み込んだ質問ができないため、応募者の背景や特性の把握が難しいことと、違うグループ間での比較が難しいことです。

グループディスカッションのメリットとデメリット

集団面接同様にグループディスカッションも、一度に多くの応募者の評価をすることができます。グループディスカッションでは、同じ立場のメンバーとのコミュニケーションの取り方や説得力、表現力などを確認することができます。そのため優秀な人材だけでなく、他のメンバーの意見を聞けない、極端に理解力が低いなど採用を避けたい人材も見つけることができます。デメリットとしては、ディスカッションするテーマの選択が難しいことや、特定の人の発言に議論の進行が影響されるといったことがあげられます。

まとめ

自社で採用したいと思うような優秀な応募者は、他社からも内定をもらう可能性があります。面接は、応募者の評価をするための場だけではなく、自社の魅力をアピールする絶好のチャンスでもあります。反対に、面接の進め方が悪い場合には応募者にマイナスの印象を与えることにもなりかねません。採用担当者は、面接の目的やメリット・デメリットをよく理解してスムーズに面接を進めるようにしましょう。

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