内定辞退を防いで入社まで導く内定者フォローの進め方

採用内定を通知した学生に確実に入社してもらうには、定期的に内定者フォローを行うことが大切です。内定者は入社するまでの間、いろいろな悩みや不安を抱えがちです。採用担当者は、丁寧にフォローして彼らの不安を解消することで、入社への期待感やモチベーションの向上につなげることができます。

内定者フォローの必要性

内定者フォローとは、内定を出した学生が内定を辞退しないように、企業が行う採用活動のプロセスのひとつです。新卒採用スケジュールの早期化・長期化により、企業が内々定や内定を出してから入社までの期間が非常に長くなっています。そのため、内定の学生は「本当にこの会社に入社していいのか」と迷ったり不安な気持ちになったりする可能性がありますが、定期的に内定者フォローをすることで、不安や迷いを解消して内定辞退を防ぐことができます。

内定者フォローの目的

内定者フォローには、上記の内定辞退の防止以外にも、入社までの期間にモチベーションを高めて戦力化を早めるといった目的もあります。内定者フォローにはさまざまな手法がありますが、「入社前教育」や「内定者研修」では、入社してから必要となる知識を事前に身につけさせる目的でも実施されます。また「座談会」や「内定者懇親会」では、同期で入社する他の内定者や先輩社員と交流することで、仲間意識を持たせて入社への期待感を高めるといった効果も期待されます。

内定者の入社意思の定期的確認

売り手市場による採用難により、秋以降も積極的に採用活動を続ける企業が多くあります。そのため自社で内定を出している学生も、それらの企業からの接触があることは十分に考えられます。自社への入社に不安や迷いを感じている場合、他社から内定が出ればそちらに流れてしまう可能性もあります。内定者を定期的にフォローすることで、心境の変化や入社意思の変化にも気づくことができます。

内定者同士の仲間意識を高める

内定者同士が交流する機会を作ることで、お互いの不安や悩みを共有し仲間意識が高まります。その結果、連帯感が生まれることで、内定辞退を防ぐ効果も期待できます。また、先輩社員も参加させることで、社内の雰囲気が伝わり入社後をイメージしやすくなります。

自社の理念や経営方針の理解を深める

面接試験では、自社の経営理念や経営方針を理解しているかを確認していますが、内定者によって理解の程度はまちまちで、面接試験から時間が経てば忘れる可能性もあります。そのため、内定者フォローの機会を利用して、経営理念や経営方針の理解を深めるような働きかけをすることも大切な目的です。これらを理解することで会社に愛着が湧き、内定辞退を防ぐことができる可能性があります。

内定者フォローの方法

内定者を効果的にフォローするには、目的や状況に合わせて手法を選択する必要があります。内定者フォローの代表的な手法をいくつかご紹介しましょう。

メールやSNSを使ったコミュニケーション

内定者が企業に対して気軽に質問や相談ができる方法としては、学生が普段使い慣れているSNSやメールの活用が効果的です。SNSのグループ機能などを活用すると内定者同士の交流やコミュニケーションも可能ですが、他の内定者には相談しづらい内容は、個別に採用担当者と連絡を取ることもできます。また、企業から内定者全員に情報発信することも可能です。

座談会や内定者懇談会の開催

先輩社員を参加させる座談会では、先輩社員と直接コミュニケーションをとることで、職場の雰囲気を伝えることができ、入社後のイメージがしやすくなり、自社への親近感が高くなる効果が期待できます。採用担当者と内定者との年齢が離れている場合には、コミュニケーションを取るのが難しくなります。そのようなケースでは、入社2~3年目の若手社員を座談会に同席させることで、内定者の不安や悩みを解消できる可能性があります。

ただし、座談会では「先輩の雰囲気があまり良くなかった」や「職場の雰囲気が悪そうだ」など、マイナスの印象を与えないように参加させる先輩社員の人選や言動に十分に気を付ける必要があります。内定者懇談会は、内定者同士がコミュニケーションを取る機会を作ることで、仲間意識を高めて内定辞退を防ぐ効果も見込めます。

入社前教育や内定者研修の実施

入社前教育や内定者研修は、入社後に必要な知識などを事前に身につけさせることを目的に実施されます。内定者に自社への理解や業務の内容についての知識を深めてもらい、入社後の導入教育の時間を短縮することができます。また、内定者は、入社後に必要な知識やビジネスマナーを事前に知ることで、入社への不安を軽減することができます。

まとめ

内定者フォローは、単に内定辞退を防ぐためだけではなく、業務に必要な知識やマナーを習得させる、会社へのロイヤリティを高めるという目的もあります。採用担当者は、目的によって効果的な内定者フォローの手法を選ぶようにしましょう。

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